先日ご紹介した、新作雛人形の続報です。

親王様に続き、三人官女・五人囃子の彩色過程です。五人飾り・十人飾りとなる予定です。
おしゃれでモダンな雛人形を目指しています。（これまでの制作過程はこちら）

①三人官女２種・五人囃子Ⅰ種、を想定し彩色を始めます。
襟・袖をパステル調の優しい色彩で描いていきます。

②衣の下地を描いていきます。
極力メリハリの少ない微妙な色を調合しています。三人官女・五人囃子ともに交互に色違いにしています。華やかになりますし、お客様が飾られる際も分かりやすくしています。

③柄の第一段階を描いていきます。
バランスの良い対角線に円形を描いています。円形はフリーハンドで描いています。

④円形の配置とバランス良く重なるように六弁の花柄の下地を純白で描いていきます。
親王様は八弁でしたが三人官女・五人囃子は六弁の花として、親王様を引き立てるように僅かに簡素化した柄にしています。

⑤六弁の花柄に線入れをして、より花らしくしていきます。
三人官女は牡丹柄に、五人囃子は菊花柄にしています。細い線描も極細の筆でフリーハンドで描いています。

この後、五人囃子は金箔どころ金沢の美術専門の職人さんのもとに冠の金箔加工に旅立ちます。
これで、お人形は揃いましたので飾り方、屏風等、全体のバランスを考えながら準備していきます。