工房だより

南雲からのお知らせ

試作中の新作皐月人形「白虎」2

先日ご紹介した、五月人形「白虎」の続報です。

セットに付属する虎と鯉のぼりの彩色過程です。全体がナチュラルなイメージのおしゃれでモダンな五月人形を目指しています。(これまでの制作過程はこちら

(「白虎」は「朱雀」・「青龍」・「玄武」と並ぶ、神獣である四神の一つです)

2022試作中の皐月人形白虎9
2022試作中の皐月人形白虎10
①彫刻の仕上がった状態です。
細部まで丁寧に彫り上げられた虎と鯉のぼりです。こちらに先日仕上がった兜と同様に優しい色合いの彩色を施していきます。

2022試作中の皐月人形白虎11
2022試作中の皐月人形白虎12
②他の作品同様に下地の色から彩色していきます。
鯉のぼりはセットになる兜に合わせて極力淡い色合いを調合しました。

2022試作中の皐月人形白虎13
2022試作中の皐月人形白虎14
③次に重ね色の多い目の部分を描いていきます。
この後、艶の黒で瞳を入れますので、鯉のぼりは4色・虎は3色を重ねるようになります。

2022試作中の皐月人形白虎15
2022試作中の皐月人形白虎16
④虎は「白虎」をイメージして白銀で縞を描いていきます。
鯉のぼりは鱗と鰭に白で線を描いていきます。

2022試作中の皐月人形白虎17
2022試作中の皐月人形白虎18
⑤細部の彩色を進めていき瞳を入れて完成です。
「白虎」は神社でよく見る駒犬のように「あうん(阿吽)」の口にしています。

これでお人形は揃いましたので、飾り方、屏風等、全体のバランスを考えながら準備していきます。完成まであと少しの新作皐月人形「白虎」です。