南雲のこと

南雲の紹介

南雲工房のご紹介

南雲工房では、日本の四季をテーマに作品を制作しております。

「干支・お正月飾り」「雛人形」「五月人形」「月とうさぎ」と日本の四季をモチーフに作品群を構成しています。
作品は熟練された職人たちの手により全て手作業で制作します。使用する木材は木目も柔らかで美しい香り高いヒバ材を使用しています。

南雲工房の作品は平成十六年には干支飾りの「三番叟」全国年賀切手の図案にも採用されました。

「掌の温もり溢れる木彫人形」として、全国の多くのファンの皆様に支持されています。
瀬戸内の穏やかな気候をイメージさせる淡い色調仕上げが特徴の小さな木彫人形は、ご結婚、ご出産、新築祝いにその他のギフトとしてお喜びいただいております。コンパクトなサイズの作品は、和室には勿論、洋間にもマッチし、天然木の香りが「柔らかな時間」を運んできてくれます。

伊予一刀彫の由来

一刀彫とは物の形を無駄なラインを除いていきシンプルに表現していく木彫り技法の一つです。

一刀彫の「一刀」は一本の刀ではなく、「簡潔」な形を意味します。
大正五年初代南雲(西川譲)は松山市道後に生まれ、13歳の時より仏師(仏像の彫刻家)を志し、仏像彫刻の傍ら木彫の伝統的技法「一刀彫」の手法を用いた木彫人形の創作に取り組んできました。これが「伊予一刀彫」の始まりです。この技法により製作された作品はシンプルさと、彫刻刀の切れ味がダイレクトに伝わる味わい深いものとなります。

その後、その技は二代目南雲(西川隆一)へ引き継がれます。昭和41年高等学校卒業と同時に初代南雲に師事。平成元年南雲を襲名。「日本の四季と木彫人形」をテーマに先代の意を継承しつつ独自の制作活動を続けています。

現在愛媛県松山市(旧伊予の国)の南雲工房では、洗練されたラインで構成された彫刻に、繊細で優しい彩色を施した緻密さと大胆さを兼ね備えた新しい感覚の作品を制作しています。現代の生活空間に調和した、シンプルかつコンパクトな季節のワンポイントアクセントとして掌のステージの物語を創り続けています。

南雲人形が出来るまで

1.木取り

木材の幅、厚みを木工機械を使用して揃えます。人形の外角線を取っていきます。

2.彫り

荒彫り、細部仕上げの二段階の作業を十数種類におよぶ小刀、ノミを使用して丁寧に彫り上げます。
雛人形等は彫り上がった後顔の部分を柔らかな曲面に研磨します。

3.彩色

彩色の作業も下地塗、細部仕上げの二段階に分け細部まで丁寧に彩色していきます。
最後に瞳を入れて南雲の木彫人形が誕生します。